ヴィンテージの定義って何?

昔からたまにうちに来られているお客様に聞かれることがあるのですが

「ヴィンテージって何がヴィンテージなの?」

「何年位のものがヴィンテージなの?」

と聞かれることがあります。

その都度その都度、自分の偏見と拘りに満ち溢れた返事をするのですが

私にとってヴィンテージとは1970年前半までのものを言います。

その昔お店を始めた頃は1960年終わりまでと言っていたのですが・・・

若干自分の中での許容範囲が広がり1970年前半と今はしています。

私にとってヴィンテージとプレミア物とは書いて字の通り違うのです。

じゃあなぜ1970年前半までなのかと思っているかと言うと

とある物があるとして、それを真似てよりかっこいい物を作り始めた時点で

そのとある物がヴィンテージなのです。

少し難しい言い方かもしれませんがアーティストで言うならば

『誰々の影響を受けた』とか『誰々の様になりたい』とか良く聞かれると思いますが

まさにその“誰々”がヴィンテージなのです。

私にとってのヴィンテージとは、

ほぼ未来永劫何年経っても色褪せない今現在も光り輝く事の出来る唯一のもの

という意味です。

それが1970年前半迄だと思っているのです。

服として言うならば素材感、製法、スタイル、全てに於いて1970年前半までのものと

今現在製品として作られているものとでは違います。

また斬新なアイデアなども1970年前半までに出尽くしているような気がします。

確かにじゃあ古ければ全てかっこいいのか、ということになると疑問な点はありますが

今現在もアーティストとして光り輝いているローリングストーンズなどは十分ヴィンテージだと思います。

まあ少し難しい事を言っているもかもしれませんが、

ヴィンテージとは、とある服が一度はその時の流行ではなくタンスにしまわれてしまったとしても

何年か後にまた脚光を浴びタンスから出て『これ着たい』と思える事なのです。

はたして今作られている物が何年か後に『もう一度着たい』と思えるでしょうか?

ヴィンテージとは何年も何年も様々な人からマネをされる基みたいなもの、

すなわち『オリジナル』と言われるものです。

それが私にとってのヴィンテージの定義の全てです。

 

1970年前半までと私が常々偏見と拘りで思っているのです。